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2015年8月2日 星期日

将棋指導の感想 その二

前回の話では将棋の覚えたての人には
単純な駒落ちが難しいことだと分かりました。
そして、「相駒落ち」や「駒渡し」を生かして
勝つための技術を分けて教えていくことが大事だと説明しました。

今回はまた違うハンデの付け方で
将棋を勝つための技術を検討していきます。

勝つための技術その三
大駒の利きを通す・大駒の方向転換・と金を作る

前回の説明では覚えたてにとって
玉、飛以外の駒は負担になりかねないと分かりましたが、
さすがに(前回の)例1のようなハンデは一度勝ち方を教えたら、
覚えたても負けなくなるから、初期配置の駒を増やす必要があります。

上の図は相駒落ちの開始局面で、
下手側は玉、飛に歩が一列増えました。
もし下手がこれまで覚えた勝ち方を上手く生かせなければ、
各筋の歩を突いたりして、歩を取られて負けてしまう可能性があります。
こういう場合は勿論歩をむやみに突くなと教えます。
では、下手がこれまで覚えた勝ち方を上手く生かせば、
どういう展開になるか見てみましょう……
としたいのですが、まず初級者や上級の人がすぐ思いつく
勝ち方を見てみます。

上の図・初手からの指し手
△4二玉    ▲2六歩    △3三玉    ▲2五歩    △3四玉    ▲2四歩
△4五玉    ▲2三歩成 (下の図)


 上手がどう変化しても、下手はひたすら飛車先の歩を
と金にならせる方針で指します。これは勝つための技術で、
と金を作ることです。以下、下手必勝ですが(そもそも必勝)
もう少し見て行きましょう。

上の図・以下の指し手 △3四玉    ▲3二と(下の図)


▲3二とはポイントの一手。何気ないような手ですが、
覚えたてにとって非常に大事な考え方が隠されています。
そう、大駒の利きを通す(この場合は飛車先を通す)ことです。
次の▲2二飛成などが猛烈に厳しいです。
このハンデの付け方だと、教え側には歩が一枚もないので、
学び側が覚えたてだとしても、気軽に飛車先を伸ばしてくるでしょう。
次はちょっとひねった勝ち方を検討します。     
初手からの指し手
△6二玉    ▲2六歩    △7三玉     
▲2五歩    △7四玉    ▲2六飛(下の図)


この展開は上手があえて盤の右辺へ玉を行かせない限り
生じづらいかと思いますが、勝つための技術の一つとして、
教え側が積極的に誘導できれば幸いです。
 ▲2六飛は大駒の方向転換を狙っています。
以下、玉がどこへ行っても ▲9六飛などと指しておいて、
次に飛車成りが約束されます。
それからはと金を作って、
と金と竜の2枚で玉を迫っていく要領です。 

 戻って覚えたてが指しそうな手とその展開を見ます。
下の図がそれで、筆者が指導する場面で現れた局面です。

初手からの指し手

△4二玉    ▲2六歩    △3三玉    ▲2五歩    △3四玉    ▲3六歩

△4五玉    ▲2六飛    △3四玉    ▲4八玉    △4五玉    ▲3七玉
△3四玉    ▲4六玉 下の図)


手順こそ違うかもしれませんが、大体このように進みました。
▲4六玉は面白い発想で、前回示した指し方を覚えた人ならでは
の手だと思います。どうせ玉と飛車だけで玉しかいない上手を
詰ませるなら、早めに玉を繰り出したほうが上手玉を上部から
押さえやすいでしょう。平手将棋の腰掛銀と似た感覚です。
ただし、歩の上に駒を進めるのは(特に平手の場合)
良くない時が多々あります。今後の指導でタイミングよく教えたいです。

上の図から下手側がひたすら玉と飛車だけで
上手を詰ます例を示しておきます。


上の図・以下の指し手
△4四玉    ▲2四歩      △3四玉    ▲5五玉 △3三玉    ▲5四玉    
△4二玉    ▲2五飛      △3三玉    ▲4六歩 △4二玉    ▲3五飛
△5二玉    ▲3三飛成  △6二玉    ▲6三龍 △7一玉    ▲5三玉    
△8二玉    ▲6二玉    △9二玉    ▲7二玉  △9一玉    ▲9三龍
まで38手をもって下手の勝ち 

勝つための技術その四
歩の交換・突き捨て 受けの手も考えよう


上の図のように、今回は上手にも歩が一列増えました。
下手側にとって歩が多くて難しそうに見えますが、
実は一つポイントを覚えれば、
後はこれまでの要領で指せば自然に勝ちます。
一つの例として具体的な手順を示します。

初手からの指し手

△4二玉    ▲2六歩    △3四歩    ▲2五歩    △3三玉(下の図)


これまでの例と比較して、
今回上手には一つとても不自由なことがあります。
そう、歩が多すぎて負担になりますね。
自分から攻めるわけにも行かないし、飛車先を伸ばされたら
歩交換を防ぐことは可能ですが、それなら玉がこれまでのように
自由に盤上を行きまわることが出来ません。
すでに上手辛いですが、明快な勝ち方を考えてみます。

 上の図・以下の指し手 

▲9六歩 △4四歩    ▲9五歩    △5四歩
▲9四歩    △同 歩    ▲9八飛(下の図)


▲9六歩~▲9五歩~▲9四歩は明快な構想ですが、
先に駒を取られるため、覚えたてにとっては
思いつかない発想なのではないでしょうか。
駒の交換、開戦前の突き捨ては将棋を勝つための技術として
とても重要なことだから、このハンデを通して学び側に
覚えていただけたらと思います。
勿論、この指し方は大駒の方向転換をも応用しているので、
前の例で教えた技術は身に付けたかを確認することもできるでしょう。

話が重なりますが、上手が2筋の歩(負担)を
守らなければならないことは泣き所です。
この場合、上手玉から遠い筋なら同じような方針で指すことは可能です。
ただし、9筋から攻めこむ手を見せるのは、
後ほど六枚落ちとかを教えるための予備知識を教えておくこと
にもなりそうだから、ちょっとだけ得した気がします。

上の図・以下の指し手 

△2四歩    ▲同 歩   △同 玉    ▲9四飛    △2六歩    ▲2八歩
△3五玉    ▲5四飛    △4五玉    ▲5三飛成(下の図)


さすがに上手は攻められるばかりでは面白くないから、
龍を作られることに観念して、飛車の転換を見て2筋の交換をします。
△2六歩の垂らしに一旦▲2八歩と受けておいたほうがいいでしょう。
これまでのハンデだと、下手は全く受けに回る展開がないですが、
本譜の展開は十分あり得るため、チャンスがあったらい
受けの手も考えようと教えておきたいです。

▲5四飛は龍作りを急がず、駒得を図る方針です。
これも立派な手で、下手よし。上の図になったら、
もう上手は降参してもいいかもしれないから、
これ以上検討しないとします。

以上、今回もハンデの付け方として、2つ挙げてみました。
繰り返しになりますが、将棋を勝つための技術を分けて
教えたほうが大事だと思います。
では、今回はここで終わります。
次回も勝つための他の技術を検討します。
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